半端じゃない。 [茶 道]
冬です。
キンキンに冷えた朝、お茶のお稽古に行ってきました。
炭点前、お濃茶、お薄をひととおりやりました。
久々に炭点前をしましたが、炭の名前(わりぎっちょ、胴炭、管炭などなど)やら、
羽でできた箒で炉の周りをはくときのやり方など、すべて忘れ去っていました。
寒い茶室に、炭がパチパチおこってきて、炉へいれた香からは
懐かしいような香りがして、お湯もシュンシュン沸いてきます。
すると、緊張感とリラックスが交じり合った、なんともいえずよい気持ちになります。
(でも最初は寒いし、最後のほうは足がしびれて脂汗・・・忍。忍。)
炉に入れる灰は、炭が燃えたあとに白く残ったものを集めて、
それをお茶で洗ったあとお茶につけて半年間、黒緑っぽく、
コロコロした状態になるまで寝かせておくそうです。
(ちょっと、何かのフンみたい・・・なんて思ったら殺される!)
先生曰く 「これを作るのが一苦労なのよ~買ったらすごく高いんだから!
お茶はマメでないとできません!」
昔は、火事のときは真っ先に灰を持って逃げろ、といわれていたほどだそうです。
いっぱいのお茶を美味しく飲んでもらうためだけに、
そんなことやあんなことまで・・・
一期一会の気持ちって、半端じゃないですね。
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