居合初体験シリーズ 第7弾 チン、って・・・ [居 合]
いよいよ6本目の技をならいます。
立ち技「諸手突き」です。
歩いていると、3人からの殺気を感じて、
①前の敵の面を抜き打ちであごを斬りつけ、さらに、みぞおちのあたりをグサッと突く!
②後ろの敵を正面から斬る!
③前に戻って、3人目の敵を斬る! というもの。
上段から刀を振り下ろすだけで、ぶるぶるするのに、
数名いらっしゃる剣道経験者の方たちは、涼しい顔でさくさく振っています。
動きも自然で、すばらしいです。
一方、こちらも数名いる合気道&弓道経験者。
私も含めて、超~不自然。
やっぱり普段から刀を振らないから、簡単にはいきません。
合気道では半身に構えますが、居合では足は平行だって・・・難しいよ~。
でも、だんだんと「腰を使った動き」を意識できるようになってきた気がします。
力を入れると、旨く刀を振れないのもわかってきました。
帰りに、師範の手書きプリントをいただきましたが、
「怖い仮面に、刀が刺さっている図」の下のところに、
『チン』 と書いてあります。
わたし 「すみません、このチンって何ですか?日本語ですか?」
先 生、「チンだよチン、チン。chin」
ニコニコ顔で、舌をかみながら発音してくださいました。
一生の不覚。
居合初体験シリーズ 第6弾 たちくらみ [居 合]
居合も、やっと6回目。
やっとこさっとこ、刀を鞘に納めるのが、スムーズになってきました。
はじめは、刀の凹凸を逆に納めようとして抜けなくなったり、
指を挿したりして、大変だったのです。
でも、先生に比べると、5倍くらいの時間がかかっています。
本来は、まっすぐ敵を見ながら納刀するのですが、絶対無理。
そんなことをしたら、流血沙汰~!!
そんなわたしたちを引っ張る先生ですが、だんだんと、厳しさを増してきました。
1本目から5本目までの技を、5×4回づつ。
いちばん前で稽古しているので、分からないときは、殺気を感じるフリをしつつ、
横目でとなりの人を盗み見なけれなばりません。
(目つき悪いでしょう、きっと)
1時間半、重い刀を持って、背筋を伸ばして、集中して、汗だくです。
最後に、刀を手入れして立ち上がったときは思わず立ちくらみが・・・
居合って、こんなにも体力と気力を消耗するものだったのですね。
昔のお侍さんは、エライです・・・
居合初体験シリーズ 第5弾 ぞわーっ [居 合]
今日は、新しい技五本目「袈裟切り」を習いました。
歩いていると、殺気を感じ、前から来る敵の脇腹から首もとを
刀を抜きながら切り上げ、返す刀で、もと来た太刀筋で、
袈裟切りにする、というもの。
先生が、お手本を見せてくださいます。
「ね、こうやって、ゾワーっときて、ざぁぁっ、と斬る!」
「ざぁぁっときて、ゾワっ!、ズワァーときて、ザッ、だよ」
う~む。
面白い表現だ。
先生の頭の中では、白刃が舞っているのでしょうね・・・
お茶目な先生方と、またもや帰りの電車で一緒になりました。
居合「昭和天覧試合」のビデオや、演武の話、
なぜか不動産の話をしながら、キャッキャ、キャッキャと、
ものすごく楽しそうに騒いでいます。
還暦を過ぎても、少年のようです・・・
人生最高ですね!
居合初体験シリーズ第4弾 人を斬ったときの感触 [居 合]
居合もやっと4回目。
(週2回のうち半分しか出れない落ちこぼれです・・)
今回は、早くも4本目「柄当て」(座り技)です。
時代劇で武具や兜をつけている武将が地面に半分胡坐をかいたような
座り方をしているのを見たことがありますか?
その「居合膝」という、かなり窮屈な座り方からスタート。
(スタートの座っている時点ですでに、体がプルプルします)
そこから、えいっ!と前の敵のみぞおちに柄を突っ込み、
鞘を引いて刀を抜き、後ろの敵をグサッと突き刺し、
もう一度前の敵に上から斬りつけ、横に血ぶるいをする、という技です。
背筋を伸ばして、重い刀を水平に保ったり、振ったり、挿したり・・・
汗だくになりました。
帰りに、また師範お二人と電車が一緒になり、
質問攻撃を浴びせてみました。
Q 「刀で実際に物を斬るとき、結構衝撃が来るものなのですか?」
A 「いんや、びっくりするくらいにスパッと切れますよ」
Q 「実際にはどんなものを斬るのですか」
A 「竹とか、藁(ワラ)の束だね。だいぶ刀を研いでおくけど、
竹は、人の首を斬ったとき、藁は人の胴を斬ったときの感覚と
大体同じといわれているんだよ」
Q 「ぇぇ~!こわいですねぇぇ!骨って、引っかかるんじゃないですか」
A 「大きなシャケを包丁で切ったときの、あの感じだよ、わっはっは~!」
そんなことを知っている人に初めて出会いました。
お二人は、早期退職のハッピーリタイヤメントをして、悠々自適、
毎日道場で稽古をしているそうです。
「そのかわり、ちゃんと働いて、貯金しておかなきゃだめだよ」
その言葉、心に刻み付けておこう。
居合初体験シリーズ 第3弾 いっぱいいっぱい。 [居 合]
夏風邪もやっと治り、久しぶりに居合いの稽古へ行ってきました。
すでに居合教室は第6回まで終わっているというのに、私は3回目。
聞けば、すでに三本目まですすんでいるとのこと。
稽古前に、超特急で師範におさらいして頂き(先生ありがとうござります)
さらに、最前列のアリーナで、かぶりつきで稽古しました。
「一本目 前」 前の敵の目を切ってから頭を割る
「二本目 後ろ」 くるりと180度回転して、後ろの敵を一本目と同じように倒す
「三本目 受け流し」 刀の鎬(シノギ)の部分、で左の敵が斬ってくるのを
立ち上がりざまカバーして袈裟切りにして勝つ
二本目、後ろに回るとき、ジャージ&サポーターでなので、
道場の板の上で、簡単にくるりと回るのが、新鮮です。
三本目、全員が左の敵をにらんでいるとき、
一人で右のみんなの顔を見てニッコリし、笑いをとります。
師範お二人と(推定、還暦前後&50代中盤か)帰りの電車が一緒になりました。
わたし 「悪い人が急に襲ってきても、防げますか?」
師 範 「手に何か持っていれば、ダイジョウブと思います」
ほぉ~さすが!かっこいいなぁ!
刀がなくても、傘やバットやゴルフクラブがあれば、無敵でしょうね。
(強盗をやっつけるために居合いをやっているのではないと思いますが・・・)
ステキだなぁ、と思う大人のひと(人生の先輩)がまた二人、増えました。
居合初体験シリーズ 第2弾 腕がプルプル [居 合]
昨日は、居合いの稽古、2回目。
あれっ??
なんだか、面白い格好のおじいさんが増えている~!?
そうか、Tシャツに、袴をつけているんですね。
つまり、剣道・弓道などの経験者のようです。
かくいうわたくしも、Tシャツ&ジャージの上に、
居合帯をぐるぐる巻き、といういでたちです。
ゆるーい感じの衣装に、剣をさしたわたしたち・・・一寸、バカ殿?
まずは、礼法から。
剣を持って挨拶するときのお辞儀や、剣のおき方など、
茶道のような感じで、作法が決まっています。
それが終わると、いよいよ、「一番目の技」です。
1.殺気を感じたら、鯉口を切る
2.正座から、剣を抜きつつ右ひざを直角に踏み出して敵の目を切る
3.もう一歩前へ出て敵の頭を割る
4.立ち上がりながら血振い(敵を切ったとき刀についた血を刀を降って落とす)
5.元の姿勢に戻ってバックで立ち去る
う~む。
文章にすると、ものすごく物騒です。怖いです。
(実際には殺してやる~と思われたら、感じとれるのでしょうか?)
一つ一つの動きを、超スローモーションで教わりました。
片手で、820グラムの刀を肩と平行のラインにまっすぐ保ち、
先生が全員の姿勢をなおすまで、じっと耐えます。
(あまりにも重いので、先生が見ていない隙に刀を下ろして休憩)
何度も皆でくり返すうちに、
「だんだんそれらしくなってきたよー!」と先生。
汗だくになりましたが、大きな達成感がありました。
何だかんだいって、結構面白いかも!
ただ、これ以上腕が太くなるのだけは、勘弁してもらいたいです。
↓勉強するようにと渡された手書きプリント
居合道初体験~おじいさんがいっぱい。 [居 合]
7月から、近所の県立武道館の居合道教室が始まりました。
昨日は第1回目。
合気道の稽古で剣を使ったり、師範で居合をする方もいるので、
興味がありました。
(合気道が爆発的にうまくなるんじゃないか?という下心あり)
さぁ、剣を振るぞ~!とやる気まんまんでスタンバイ。
すると、黒の袴に黒の上衣、腰に刀を差したおじさんが(先生)
おもむろに黒板に向かって、刀の歴史を語りまじめました。
そして、居合いの流派や刀の構成、居合道教室(全20回)
にたいする心構えまで、お話は1時間以上にも及ぶのでした。
・・・・つっ、つらい。
スキー場で、ゲレンデを目の前にして、延々と雪上で講習を受けている気分です。
でも、周りのおじいさん方は身を乗り出して聞いております。
いよいよ、残り10分くらいになって、とりあえず剣を振らせえもらえました。
「何もわからなくえいいから、振って~!とりあえず慣れましょう」
その剣の重さ、820グラム。合金。
10回も振ると、もう腕が疲れて痛くなります。
しかし、いかにも時代劇ファンじゃ、といったおじいさんたちが、
右に左に暴れまくって、ノリノリで剣を振っていていました。
もしかして、すごい世界に足を踏み入れてしまったのでしょうか・・・
先生は居合道八段のようです。
きっと、立派な先生なのでしょう。いや、そのはずです。
ものすごく不安ではありますが、なんとか、3ヶ月やってみようと思います!