カナブン襲来 [合気道 稽古日記]
稽古帰りに、地下鉄に乗っていたときのことです。
向かい側の座席の前に、若いお姉さんが立っています。
そこへ、緑のりっぱなカナブンが飛んできました。
ブンブン飛んで、お姉さんの美しい右足に、とまったのでございます。
たまらずキャー!とさけぶお姉さん。
さけんでもカナブンは逃げません。
騒然とする車内。
すると、たくましい腕が、お姉さんの美しいすねにのびてきました。
あっ!
カナブンをつまんだ!
そして投げた!
(きゃーー!しかも、こっちに投げた!)
お姉さんの前に座っていたおじさんが、
カナブンを追い払ってくれたのです。
カナブンは、となりの車両へ飛び去っていきました。
乗り合わせた私たちも、ほっ、としました。
お姉さん 「ありがとうございました!」
おじさん 「うむ。」
何事もなかったかのような、ポーカーフェイス。
地味なおじさんが、かがやいて見えました。
合気道家としては、このおじさんのように、虫ぐらいで
驚いたりしてはいけないのでしょう・・・修行が足りません。
カナブンなんて嫌いだ!
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