逮捕! [合気道 稽古日記]
「そう、そう!それでいいんだ~!」
丸がり頭のおいさんは、うつぶせになり、右肩を畳につけながらも、さけびました。
先日の稽古で、じぶんよりも上手な先輩と組んだときのこと。
三教(相手の腕の関節を、あらぬ方向へ捻じ曲げてうつぶせに抑える技)
を練習しました。
わたしは、相手が痛い、と思うのがいやでなんとなく遠慮してしまい、
しっかり関節を決めることが出来ません。
でも、自分ではこのままではいけない、と思っています。
煮えきらないわたしの技を受けてくれたおいさんは、教えてくれました。
「もっと、肩を(畳に)落とすように押さえて!
受け身を取る人は、痛かったら自分から 肩を落とすんだから、
肩が落ちるまでは、力を加えても大丈夫だよ」
おお!
わたしは、これを聞いて、いままでもやもやしていたものが、
すっきりと、晴れました。
痛かったら、相手は痛くないような体勢になってくれるのです。
こんな、あたり前のことが、いまやっと、わかりました。
武道をやったことがないわたしにとって、相手がすこしでも痛いと思うような
行為をすることに、いつまでも抵抗がもありました。
でも、合気道は、相手を痛めつけるためにやるのでは、ないのですよね。
稽古の最後に、この技を使った「逮捕術」を教えてもらいました。
七段師範は、うれしそうに、体の大きい若者を捕まえて技をかけ、
壁ぎわまでつれていきます。
これを何度も何度も、楽しそうに繰り返していました。
明日からまたがんばります。
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